あらゆる異能集団バトルのパイオニア的作品!『甲賀忍法帖』山田風太郎

あらゆる異能集団バトルのパイオニア的作品!『甲賀忍法帖』山田風太郎

家康の秘命をうけ、徳川三代将軍の座をかけて争う、甲賀・伊賀の精鋭忍者各十名。官能の極致で男を殺す忍者あり、美肉で男をからめとる吸血くの一あり。四百年の禁制を解き放たれた甲賀・伊賀の忍者が死を賭し、秘術の限りを尽し、戦慄の死闘をくり展げる艶なる地獄相。恐るべし風太郎忍法、空前絶後の面白さ。

「BOOK」データベースより
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タイトルについて

かなり有名な作品なので、読んだことはないけどタイトルは知っているよって方も多いのではないでしょうか。

『バジリスク 〜甲賀忍法帖〜』に改題し、マンガ化やアニメ化も果たしましたね。

こちらでご存じの方も多いかもしれませんね。

陰陽座が唄う主題歌『甲賀忍法帖』がクソカッコイイんですよね。

観たことないって方は、とりあえずアニメのOPだけでも必見です。

あと、同名のパチスロも超大ヒットしましたしね。


装丁・表紙について

実はこの表紙に描かれている女性、誰だかわからないんですよね…。

私だけ?

本作に登場する女性忍者(くノ一)は把握しているのですが、ちょっと想像がつきません。

メインで描かれそうなのは伊賀川の頭領・朧(おぼろ)かなと思います…。

でも血まみれなので、血を行使する忍法を持つ朱絹(あけぎぬ)ってくノ一がいるからそっちかも…。

自信は全くありません。

私が所持しているのはこの表紙の文庫本ですが、再販され表紙が何パターンかあるみたいですね。

恐ろしげなイラストで、作品の雰囲気とマッチしていると思います(ただし、誰が描かれているのかはわかっていない)。

今現在書店に並んでいるのとは、ちょっと違うものかもしれません。


ストーリーや私的思い入れ

山田風太郎という著者は、既に亡くなっているのですが、時代物を書かせたら右に出るものはいないほどの方でした。

特に本作、『甲賀忍法帖』は今でこそ当たり前のようにマンガやアニメで描かれている異能を持つ者同士が集団で闘うというスタイルを確立した作品と言われているんですね。

つまり、本作がなければ、そして山風がいなければ、ドラゴンボールもワンピースもHUNTER×HUNTERも鬼滅の刃も存在しなかったかもしれません!

ってのは大げさか。

でも先駆けとなったのは事実ですね。

ものすごい功績ですよね。

本作は、甲賀側と伊賀側が徳川の世継ぎ争いに巻き込まれて殺し合うというストーリーなのですが、本当に可読性が高いです。

本作が初めて世に出たのが1958年と半世紀も前ですので、もはや軽く古典に足を突っ込んでいるはずですが、もうスラスラと読めてしまいます。

特に、忍者同士が闘うシーンは必見で、それぞれが持つ忍術に対し、得意不得意が勝負の分かれ目になっており、一見どういう状況で使用するのかわからない忍術が、ある相手には驚異となったりするんですよね。

また、ここでは明かしませんが、ラストは感涙モノです。

「BOOK」データベースのあらすじにも「空前絶後の面白さ」なんて紹介がされていますが、上がりまくったハードルを本作は軽く凌駕してきます。

是非一読を!