嘘もつき通せば真実になる!『虚構推理』城平京

嘘もつき通せば真実になる!『虚構推理』城平京

深夜、鉄骨を振るい人を襲う亡霊「鋼人七瀬」。それは単なる都市伝説か、本物の亡霊か?怪異たちに知恵を与える巫女となった美少女、岩永琴子が立ち向かう。人の想像力が生んだ恐るべき妖怪を退治するため琴子が仕掛けたのは、虚構をもって虚構を制する荒業。琴子の空前絶後な推理は果たして成功するか?

「BOOK」データベースより
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タイトルについて

「虚構」とはフィクションのこと。

ちょっと本作を読まないとピンとこないかもしれませんが、「フィクションを推理する」というのはつまり、「ある事象に対して都合の良い結末を用意する」ということと捉えたら良いのではないでしょうか。

もう一度言いますが、多分読まないとイメージが沸かないと思います…。

しかし、短いながらもよく本作の特性を表しているなって気がしています。


装丁・表紙について

夜に鉄骨が散らばる中、女性のシルエットが映っています。

これはまさに作中に登場する「鋼人七瀬」に他なりませんね。

ちょっと不気味なような神秘的なような表紙が、とても印象に残ります。

ちなみに本作はマンガ化、アニメ化もされておりまして、最近装丁がコレからキャラクターのイラストに変更されていましたね。

その表紙にはヒロインにして主人公である岩永琴子のイラストが描かれています。

ソッチもかぁいいよー。


ストーリーや私的思い入れ

本作はちょっと特殊な設定があり、先述しましたがタイトルについても意味がわかりにくいかもしれません。

その設定とは、主人公・岩永琴子が怪異たちの知恵を司る神であること。

そして主人公の彼氏・桜川九郎がかつて喰らった人魚と件(くだん)の肉の効力により、「不死身」そして「死んで蘇る度に未来を自分の望むものに決定できる」能力を保持しているということです。

この設定をバリバリ使いこなし、二人は実在する怪異・鋼人七瀬をあたかも「いないこと」にするために虚構―つまり嘘の現実をでっち上げまくるんですね。

嘘をつき続け、やがて真実にしてしまおうって魂胆です。

めちゃくちゃに聞こえるかもしれませんが、ロジカルに理路整然と展開するストーリーは圧巻ですよ!

ただし、未来を決定するために九郎は死にに死にまくるわけですけど。

鋼人七瀬の持つ鉄骨で頭を叩き割られたりね…。

そして琴子は琴子でまた超マイペースでしてね。

九郎との初S○Xのことを九郎の元カノに話しちゃうわけですよ…。

どないやねん!

ちなみにマンガ版は読んでいないのでわかりませんが、アニメ版は原作の雰囲気を踏襲していてなかなか良かったですよ。