少女から大人になる麻子の愛と苦悩の成長譚『スコーレNo.4』宮下奈都

少女から大人になる麻子の愛と苦悩の成長譚『スコーレNo.4』宮下奈都

自由奔放な妹・七葉に比べて自分は平凡だと思っている女の子・津川麻子。そんな彼女も、中学、高校、大学、就職を通して4つのスコーレ(学校)と出会い、少女から女性へと変わっていく。そして、彼女が遅まきながらやっと気づいた自分のいちばん大切なものとは…。ひとりの女性が悩み苦しみながらも成長する姿を淡く切なく美しく描きあげた傑作。

「BOOK」データベースより
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タイトルについて

まず誰しもが思うことは、「スコーレ」と「No.4」って何のことってことでしょうね。

大丈夫です、初見では誰もわかっていません(笑)。

すべてはあらすじに明記されていますよね。

ビバあらすじ!

いわゆる中学、高校、大学、就職という4つの学校(スコーレ)という意味だそうです。

ちょっと興味を惹かれるタイトルじゃありませんか?

そう、惹かれて正解ですよ。


装丁・表紙について

描かれている女性は恐らく主人公の麻子ですね。

麻子は学生時代をコンプレックスや引け目を感じて過ごしていました。

しかし、表紙の麻子は上方を見つめて歩んでいるように見えます。

果たして大人の女性へと成長した麻子はどのように描かれているのでしょうか。

本作を読むことで、麻子の一緒に成長を見守ることができますよ。


ストーリーや私的思い入れ

恋愛小説の中ではトップクラスに好きな作品です。

ですので、私の中では「スコーレNo.1」です!

まぁそんなハナシはどうでもいいのですが、恋愛小説と言ってもそれだけではなく、麻子の成長譚とでも形容できるでしょうか。

コンプレックスや引け目は誰しもが感じることがあるでしょう。

とくに幼少期から思春期にかけては、人の目がとても気になったりしましたよね。

麻子も例外ではなく、自分とは真逆の性格で可愛い七葉との差を感じるわけですね。

それを脱却しようと麻子が奮闘する姿が健気なんですよね。

麻子が大人の女性へと徐々に成長する姿を、俯瞰で眺めて応援してしまいます。

麻子麻子って麻子のことしか語っていませんが、
「麻子頑張れ!」
って思いますよ、ホントに。

恋をし苦悩をし、最終的に麻子が最後に気づいたことは何かを共感し感動を味わってください。

そして宮下奈都と言えば、本屋大賞を受賞した『羊と鋼の森』が有名ですが、個人的に大好きなのが『太陽のパスタ、豆のスープ』ですね。

ミステリとはまた違ったワクワクを感じられるんですよねぇ。