女子中学生が目覚めたら30年後!『スリープ』乾くるみ

女子中学生が目覚めたら30年後!『スリープ』乾くるみ

テレビ番組の人気リポーター・羽鳥亜里沙は、中学卒業を間近にした二月、冷凍睡眠装置の研究をする“未来科学研究所”を取材するために、つくば市に向かうことになった。撮影の休憩中に、ふと悪戯心から立ち入り禁止の地下五階に迷い込んだ亜里沙は、見てはいけないものを見てしまうのだが。どんでん返しの魔術師が放つ傑作ミステリー、待望の文庫化。

「BOOK」データベースより
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タイトルについて

『スリープ』とは「眠り」という意味ですね。

本作には冷凍睡眠装置といういかにもSFチックな装置が登場します。

それに掛けて『スリープ』というタイトルになっているのでしょうね。

本作は本格ミステリでありながらSF要素が強く、SFミステリという位置づけもできる作品となっています。


装丁・表紙について

全体的に青で統一された表紙ですね。

『半分、青い。』ならぬ「全部、青い。」ですね。

その中にうっすら描かれているのは、懐中時計のようです。

ちょっと自信はありませんが、本作には時間の概念も重要な要素となっているので、時計が描かれているのでしょう。

作中に登場はしていなかったと思います、確か…。

そして注目すべきはタイトル『スリープ』のフォント!

何だか今にも眠くなりそうなフニャフニャ具合ではありませんか(笑)


ストーリーや私的思い入れ

まず本作はかなりSF要素が強い作品となっています。

ここで敬遠してしまう方も多いかもしれませんが、もったいないので読み勧めましょう。

著者の乾くるみのSFミステリと言えば『リピート』が有名ですが、本作も負けず劣らず良作に仕上がっています。

先述したとおり、本作には冷凍睡眠装置というモノが登場し、一瞬で30年が経過してしまうんですね。

(この程度であればネタバレではないはず…。)

ですので主人公・羽鳥亜里沙は中学生のまま時をかける少女をやっちまって、歳を取ることなく30年タイムスリップしたような感覚ってことですね。

こういった装置ってSF映画でもよくお目にかかりますよね。

例えば「エイリアン」シリーズでも登場しましたね。

いわゆる「コールドスリープ」と言うやつで、超長距離移動に人間が耐えられるようにする装置です。

そいつとミステリ要素を絡めてSFミステリに仕立て上げる乾くるみの頭ン中は、一体どうなっているんでしょうね。

きっとこういった装置は数年・数十年後には現実にも開発されていると思います。

車もしばらく空を走る予定もなさそうなのに、ホントかな…。

この装置に入る必要性に迫られた時、アナタは入りますか?

それとも入りませんか?