タイトルから頭脳戦を想像するなかれ『コントロールゲーム 金融部の推理稟議書』郷里悟

タイトルから頭脳戦を想像するなかれ『コントロールゲーム 金融部の推理稟議書』郷里悟

日本中から集めた天才奇才を次世代の人材に育成する幕乃宮学園で、マインドコントロールによる集団自殺事件が発生。学園の融資元である帝都銀行から派遣された陣条和久は、成績トップの冷徹な女子高生と共に、事件を調べ始める。警察や諜報員の罠を避けながら、犯人との頭脳戦を繰り広げる二人が暴いたのは、人を破綻に導く脅威の計画だった。

「BOOK」データベースより
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タイトルについて

一見小難しそうなタイトルですが、何てことはない、金融も稟議書もほぼ無関係のストーリーなので安心(?)。

一応ミステリというジャンルに収まるかとは思うのですが、実際はアクション・バトル系の要素が強いという…。

タイトルは最近のラノベのようにちょいと長めですが、ご安心ください。

これはラノベです(褒め言葉)。


装丁・表紙について

表紙が結構可愛いんですよね。

まぁ表紙がと言うよりは、女の子がですけど…。

何を隠そう、本作はジャケ買いしました(笑)

前回の投稿で、ラノベみたいな表紙で読者を釣るのはどうかと…みたいなことを書きましたが、こういうことです!

こうして見ると比較的ページ数が少ないですね。

表紙の真ん中で薄笑いを浮かべているのが恐らく天才女子高生の後輩さん、奥にヒッソリと居るのが主人公であり銀行員の陣条和久ですね。


ストーリーや私的思い入れ

著者は郷里悟(ごおりさとり)ですが、失礼ですがあまりメジャーではありませんね。

著作も調べたところ、現時点では本作だけしか無いようでした。

結構独特な作風でしたので、もっと作品を発表すると面白いんですけどね。

ところで個人的に一般小説とラノベの違いって、レーベルだけだと思っているんですが、本作は良い意味でラノベっぽいなって感じました。

歳を重ねると、若い女性がワチャワチャする小説はラノベっぽいなって…。

多分この想いがわかってくださる方も多いのではないかと思います(主に30代中盤の同年代の方…)。

この『コントロールゲーム 金融部の推理稟議書』も、読んでいるとラノベっぽいなと思いつつも、薄っぺらさはそこまで感じなかったんですよね。

また、後輩さん以外にも複数人のヒロインが活躍するので、そういった部分もラノベっぽいなと感じたポイントでもあります。

ま、私はラノベも20年くらい読んでいませんけどね…。

天才を育成する学園で発生した集団自殺を主人公・陣条和久と後輩さんが調査するっている学園ミステリっぽいあらすじではあるのですが、実はアクション・バトルの要素もかなり強めですね。

頭脳戦が繰り広げられそうなタイトルですが、そういう要素はありません。

エンターテイメントを盛り込みましたって感じの作品ですが、若干ターゲットを絞りきれていないところがありますね。

一般小説でもラノベでも、振り方によってはまだまだ可能性を感じる著者の作品ですので、もし今後作品を発表する際には注目です。